PLAY VIDEO Cocktail アニメーション|2014 吉川 英里 多摩美術大学 作品Webサイトhttp://eriyeeeeell.tumblr.com/ 作家についてのお問合せ 審査員コメント 恐らくは、CGでピタゴラ装置を制作するという授業課題で作られた課題作品で、そうした課題っぽさがやや残りつつも、十分作品として見る事ができる魅力があると思う。昨今の80〜90年代リバイバルの雰囲気もある、ネオンと鏡面反射よって作られた過剰に艶かしい世界観が魅力的だ。「カクテル研究所」の存在の意味わからなさ、唐突さや、最後にカクテルの中のサクランボになって終わるシーンなど、計算高いところもあり、別の応募作の「うばたまの夢」とともに、今後の可能性を感じさせてくれる所のある作品だと思う。 谷口 暁彦 作家 史上最も淫靡なゴールドバーグ・マシンなのではないか? 「ウォレスとグルミット」の装置の大掛かりさは、一日のはじまりを告げるものだったが、ここで告げられるのはナイトライフである。そして同時に、終わった世界の再生である。この場所には人影が見えない。ここ数年来、誰かがいた気配もない。時代遅れのカクテル光線に照らされたこの場所には、そのかわり、ここでかつて楽しんだ人々の思念のようなものだけは亡霊のようにべったりと残っている。それに由来するエナジー体のようなもののおかげで、このすべての装置が動いているような気がする。カクテルのなかに電気玉がぽとりと落ちるとき、僕の脳裏には、ボディコン女の姿が浮かぶ。 土居 伸彰 アニメーション研究・評論 2023 アート&ニューメディア部門 映像&アニメーション部門 ゲーム&インタラクション部門 パートナー賞 2022 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2021 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2020 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2017 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2016 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2015 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2014 受賞作品
恐らくは、CGでピタゴラ装置を制作するという授業課題で作られた課題作品で、そうした課題っぽさがやや残りつつも、十分作品として見る事ができる魅力があると思う。昨今の80〜90年代リバイバルの雰囲気もある、ネオンと鏡面反射よって作られた過剰に艶かしい世界観が魅力的だ。「カクテル研究所」の存在の意味わからなさ、唐突さや、最後にカクテルの中のサクランボになって終わるシーンなど、計算高いところもあり、別の応募作の「うばたまの夢」とともに、今後の可能性を感じさせてくれる所のある作品だと思う。
史上最も淫靡なゴールドバーグ・マシンなのではないか? 「ウォレスとグルミット」の装置の大掛かりさは、一日のはじまりを告げるものだったが、ここで告げられるのはナイトライフである。そして同時に、終わった世界の再生である。この場所には人影が見えない。ここ数年来、誰かがいた気配もない。時代遅れのカクテル光線に照らされたこの場所には、そのかわり、ここでかつて楽しんだ人々の思念のようなものだけは亡霊のようにべったりと残っている。それに由来するエナジー体のようなもののおかげで、このすべての装置が動いているような気がする。カクテルのなかに電気玉がぽとりと落ちるとき、僕の脳裏には、ボディコン女の姿が浮かぶ。