PLAY VIDEO コックローチパニック アニメーション|2014 森山 瑠潮 田中 優士, 土屋 陽平, 西谷 衆平, 山崎 一平, 岩木 伊織, 高橋 真樹, 勝間田 容督, 込宮 珠美, 岸野 織子 武蔵野美術大学 作家についてのお問合せ 審査員コメント この作品は単なるサイレント・カートゥーンに対するオマージュやファン的創作とは異なり、現代の眼から行われた創造的な再構築である。そうじゃなければ、この作品に滾るフレッシュさの説明がつかない。最も異なるのは立体的な空間構成であり、肉体感のあるキャラクターの身体だ。サイレント期のアニメーション・キャラクターはかつてグラフィック上の存在でしかなかったが、今ではそうではなくなった。それは不可逆な変化である。いまでは、単なるインクの染みであったとしても、それは人間そのものとして捉えられてしまう。この作品は、そのことをきちんと理解している。もう戻ることのできないその一線を踏み戻ることをしていない、現代のアニメーションになっている。 土居 伸彰 アニメーション研究・評論 人類の最も古い敵、あるいは古い隣、ゴキブリ。しかもたくさんいる。怖い。しかし、この画風と音楽だとパニックさえ結構楽しめるものとなるのである。1920年代のアメリカのカトゥーンアニメーションという古い表現から新しいものを生み出すことが制作意図らしいが、今回の素材とストーリーの選択は確かに的を射た。この次、何をつくるのかが楽しみだ。 馬 定延(マ・ジョンヨン) メディアアート研究・批評 2023 アート&ニューメディア部門 映像&アニメーション部門 ゲーム&インタラクション部門 パートナー賞 2022 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2021 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2020 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2017 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2016 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2015 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2014 受賞作品
この作品は単なるサイレント・カートゥーンに対するオマージュやファン的創作とは異なり、現代の眼から行われた創造的な再構築である。そうじゃなければ、この作品に滾るフレッシュさの説明がつかない。最も異なるのは立体的な空間構成であり、肉体感のあるキャラクターの身体だ。サイレント期のアニメーション・キャラクターはかつてグラフィック上の存在でしかなかったが、今ではそうではなくなった。それは不可逆な変化である。いまでは、単なるインクの染みであったとしても、それは人間そのものとして捉えられてしまう。この作品は、そのことをきちんと理解している。もう戻ることのできないその一線を踏み戻ることをしていない、現代のアニメーションになっている。
人類の最も古い敵、あるいは古い隣、ゴキブリ。しかもたくさんいる。怖い。しかし、この画風と音楽だとパニックさえ結構楽しめるものとなるのである。1920年代のアメリカのカトゥーンアニメーションという古い表現から新しいものを生み出すことが制作意図らしいが、今回の素材とストーリーの選択は確かに的を射た。この次、何をつくるのかが楽しみだ。