佐藤 敬太
浅沼 智幸, 阿部 鳳駿, 荒金 誠ニ, 大山 知泰, 小池 昇太郎, 小関 聡, 近藤 哲矢, 齋藤 誠義, リュウ
HAL東京
私たちが制作するにあたって、モノとヒトとの関わり合いがいいのではとなり、モノとヒトというのならば身近に存在するモノとは何かと考え始めました。 身近なもの。私たち学生で日々使うもの。自然と筆記用具になりました。そこで偶然見つけたのが「スプラウト・ペンシル」でした。 「スプラウト・ペンシル(SPROUT PENCIL)」とは新しいリサイクルを目指した鉛筆です。鉛筆は使い続けると短くなり使いづらくなりますが、鉛筆に植物の種を埋め込み土に埋めると花や野菜が生えてくるという「モノが自然に帰る」画期的な製品です。そのアイデアに魅せられ、モノがヒトに使われ自然に帰るこの循環を描こうと決まりました。 このことからコンセプトは「自然への回帰」鉛筆に感情をつけ、だんだんと短くなりいつか捨てられてしまう不安を自然に還ることで報われる。そんなスプラウト・ペンシルが辿る一生を私たちは描きました。
実際あったら良いなと感じた作品です。作品全体に流れる牧歌的な雰囲気とテーマがマッチしているので、何の抵抗もなく見る事ができました。似たような鉛筆があるとの話しを聞いたので早速探してみます。個人的な話しですが、私は先端恐怖症なので最後の埋め方だけが納得いっておりません。
環境問題をテーマにした作品は数多くあるが、一つのアイテムからそのメッセージを伝える手法は新しい可能性を感じる。シンプルなキャラクターデザインがよりそのメッセージ性を受け入れやすくし、ハイディティールな背景とコンポジットによるストーリーに沿った色彩設計も作品性に非常にマッチしている。