Intentions 2
インタラクティブアート|2015
メディアデザインラボ/轡田 創
高野 幹, 村上 篤, 増渕 健太, 下地 美紗姫, 太田 真奈美, 梶谷 怜美
城西国際大学
人が近づくことで、羽が一斉に動き出す。その振る舞いと音でゾクッっとする感じや気持ち良さなどの感覚を呼び起こす。人工的な装置に自然や生物の見た目や振る舞い・反応を取り込むことで、今までにない感覚を喚起させることが出来るのではないかと考えて制作した。この作品では、まるで木々に生い茂る無数の葉や整列された稲穂が人の気配に反応し、まるで意思を持ったかのように一斉に動き始めた時のような感覚を体験出来る。近づくだけでなく歩く・手をかざすなどの行為により、波が立つ・模様が出来るなど様々な動きが起こり、装置と対峙することが出来る。また、見るだけでも楽しむことが出来、全体を様々なパターンで変化させることで迫力や美しさを作り出す。
音が非常に印象的で良い作品だと思いました。人が近づく事によって壁に配置された羽根が動き出すインタラクティブアートですが、止め絵や写真では分からない羽根の動きや音がとても印象的です。その音は個人的には野生動物との対峙を想起させられました。見た目の整然とした美しさと、まるで動物が威嚇をするような音や動きとのギャップが今にも襲われそうな様子を想像させたのだと思います。今までに無い感覚を感じる事の出来そうな作品だと思います。
無数に並べられたオブジェがどこか有機的に波打つ様子は直感的に人の本能を刺激する。羽というシンプルなモチーフがざわつく動きの表情は時に巨大な生物の鱗のように、時に木の葉のようにも感じ、動きと共に聞こる規則的なモーターの稼働音もどこか昆虫の羽音のようで、そういったどこか自然の中で見つける感動をこの作品からは感じてしまう。