PLAY VIDEO ただ走る 映像|2015 横山 航 札幌市立大学 ART DIVISION GOLD 作品Webサイトhttp://yokoyamawataru.tumblr.com/ デジタル映像技術が発展していき今までアナログで作っていたものがデジタルに移り変わっていくことに悲しさを感じたため、非常にアナログの要素が強いストップモーションの技法を用いた。物の質感や物量に重点を置き、北海道の自然の中で生活してきた自分だからこそ生み出せる物を制作した。 作家についてのお問合せ 審査員コメント 何かとデジタルな要素が取り上げられる昨今、この作品はアナログ的要素を色濃く映し出す、ストップモーションの技法を多用している所に特徴がある。この技法から生み出される画面は非デジタル的な効果を出す為に十分な力を発揮している。 原田 大三郎 映像作家 かつてオスカー・フィッシンガーは、「無音の音楽もの」のアニメーションを作った。色、かたち、動き、それだけで十分に、音は鳴らせる。この作品は、忘れられたそのアニメーションの性質を掘り起こしているようで興味深い。無音であるが、とてもうるさい。画面自体がじゅうぶんに音を発していて、音はむしろ実際に鳴るよりもさらに、溢れだしてくるかのようだ。このヤミクモな挑戦と実験を、もっともっと見てみたい。 土居 伸彰 アニメーション研究・評論 基本的には横からのアングルのみで展開していく映像作品です。シンプルなキャラクターで制作された映像ですが、とても綺麗です。光の色味が独特な世界観を表現するのに効果的に使われていると感じました。なぜ「ただ走る」のかなど、ストーリーが難解ですが感じる限りは重いテーマなように思えます。重いテーマでありながら、それを非常に爽やかな光で描く事により、ドロドロとした作品になる事を未然に防ぎ、見終わった後は何故か清涼感が残る不思議な作品です。 小村 一生 プロデューサー/ワンオアエイト オーソドックスなストップモーション作品でありながら、調和された高い色彩センスとライティング技術によって非常に高い映像クオリティの作品に仕上がっている。ただ一切音声が無い点が非常に残念でストーリーに沿った形で楽曲があればより没入感を高め、感動させられる作品になっただろう。 谷口 充大 ディレクター/テトラ 2023 アート&ニューメディア部門 映像&アニメーション部門 ゲーム&インタラクション部門 パートナー賞 2022 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2021 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2020 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2017 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2016 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2015 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2014 受賞作品
何かとデジタルな要素が取り上げられる昨今、この作品はアナログ的要素を色濃く映し出す、ストップモーションの技法を多用している所に特徴がある。この技法から生み出される画面は非デジタル的な効果を出す為に十分な力を発揮している。
かつてオスカー・フィッシンガーは、「無音の音楽もの」のアニメーションを作った。色、かたち、動き、それだけで十分に、音は鳴らせる。この作品は、忘れられたそのアニメーションの性質を掘り起こしているようで興味深い。無音であるが、とてもうるさい。画面自体がじゅうぶんに音を発していて、音はむしろ実際に鳴るよりもさらに、溢れだしてくるかのようだ。このヤミクモな挑戦と実験を、もっともっと見てみたい。
基本的には横からのアングルのみで展開していく映像作品です。シンプルなキャラクターで制作された映像ですが、とても綺麗です。光の色味が独特な世界観を表現するのに効果的に使われていると感じました。なぜ「ただ走る」のかなど、ストーリーが難解ですが感じる限りは重いテーマなように思えます。重いテーマでありながら、それを非常に爽やかな光で描く事により、ドロドロとした作品になる事を未然に防ぎ、見終わった後は何故か清涼感が残る不思議な作品です。
オーソドックスなストップモーション作品でありながら、調和された高い色彩センスとライティング技術によって非常に高い映像クオリティの作品に仕上がっている。ただ一切音声が無い点が非常に残念でストーリーに沿った形で楽曲があればより没入感を高め、感動させられる作品になっただろう。