あなたに寄り添う。暮らしに寄り添う。 プロジェクト|2016 佐俣 和木 多摩美術大学 ART DIVISION BRONZE 作家についてのお問合せ 審査員コメント 当たり前だけど世の中にある製品は、なにか目的を持って生産されている。爪切りは爪を切るため、マグカップは飲み物を飲むためにあるわけだが、本作で作者はそれらから本来の目的を剥がし取り、残った「機能」や「形」に対して、新しい目的を与えている。結果として奇妙だけれど不思議と理にかなった、新しい「目的」がオブジェクトに設定されることになる。たとえば本作で爪切りは「135度測れる装置」になってしまっている。ヨーゼフ・ボイスの「カプリ・バッテリー」のようにマルチプルな方法で、どこにでもある製品の「組み合わせの妙」をひたすら提案し、さらにどこかで見たことがあるような広告的な映像表現にまとめ、また実際に一点ものとして、インターネット上で安価に販売してしまうという一連の流れは、ユニークで新しい表現の領域だと感じた。 萩原 俊矢 ウェブ・デザイナー 2023 アート&ニューメディア部門 映像&アニメーション部門 ゲーム&インタラクション部門 パートナー賞 2022 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2021 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2020 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2017 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2016 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2015 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2014 受賞作品
当たり前だけど世の中にある製品は、なにか目的を持って生産されている。爪切りは爪を切るため、マグカップは飲み物を飲むためにあるわけだが、本作で作者はそれらから本来の目的を剥がし取り、残った「機能」や「形」に対して、新しい目的を与えている。結果として奇妙だけれど不思議と理にかなった、新しい「目的」がオブジェクトに設定されることになる。たとえば本作で爪切りは「135度測れる装置」になってしまっている。ヨーゼフ・ボイスの「カプリ・バッテリー」のようにマルチプルな方法で、どこにでもある製品の「組み合わせの妙」をひたすら提案し、さらにどこかで見たことがあるような広告的な映像表現にまとめ、また実際に一点ものとして、インターネット上で安価に販売してしまうという一連の流れは、ユニークで新しい表現の領域だと感じた。