PLAY VIDEO 意識しても出来ない事があるなら、意識しなくても出来る事がある。 映像|2016 森田 貴之 武蔵野美術大学 作家についてのお問合せ 審査員コメント 機械やシステム事故の原因となる人間のミスを意味する、ヒューマンエラーに関する実験に触発された作品。作者は、参加者に指示書通りの行動を進めてもらい、一見バラバラに見える動作が、連鎖的に隣の人の動作を支配していくプロセスを描いたと説明する。しかし、このような制作意図は見る側にどこまで伝わったんだろうか…。昨年度の学生CGコンテストで、自分が選定して評価員賞を与えた「大学と社会のあいだ」展の企画者・代表者と作者が同一人物であるという事実を知らずに、この作品を選んだ、いや、ある意味では、また選んでしまった。これは、ヒューマンエラーとは違う、フロイト的失言(Freudian Slip)ではないかと思う。私は自分が思っている以上に、この作者の問題意識や着目点に関心を持っていて、近い未来にある「作品」をもって自分の期待に応えてくれることを、心から待っているに違いない。 馬 定延(マ・ジョンヨン) メディアアート研究・批評 2023 アート&ニューメディア部門 映像&アニメーション部門 ゲーム&インタラクション部門 パートナー賞 2022 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2021 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2020 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2017 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2016 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2015 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2014 受賞作品
機械やシステム事故の原因となる人間のミスを意味する、ヒューマンエラーに関する実験に触発された作品。作者は、参加者に指示書通りの行動を進めてもらい、一見バラバラに見える動作が、連鎖的に隣の人の動作を支配していくプロセスを描いたと説明する。しかし、このような制作意図は見る側にどこまで伝わったんだろうか…。昨年度の学生CGコンテストで、自分が選定して評価員賞を与えた「大学と社会のあいだ」展の企画者・代表者と作者が同一人物であるという事実を知らずに、この作品を選んだ、いや、ある意味では、また選んでしまった。これは、ヒューマンエラーとは違う、フロイト的失言(Freudian Slip)ではないかと思う。私は自分が思っている以上に、この作者の問題意識や着目点に関心を持っていて、近い未来にある「作品」をもって自分の期待に応えてくれることを、心から待っているに違いない。