石見 和也
濵西 夏生, 廣畑 功志
東京大学大学院
昨今、ロボットや人工知能の過度な発達により人間が支配されるのではという不安や悲観論を耳にする機会が増えてきているように感じます。そのような技術(小型ドローンや映像認識)を研究する身として、「人間のコントロールから外れうる科学技術」を過度に恐れるのではなく、それらと共存しうる未来を前向きに想像し考える機会を作りたい。そのような思いから、人間のコントロールから外れて自律的に生活しつつも、広い意味で社会の一員として疎に人と交流する存在である「野良犬や野良猫」との交流をモチーフに制作したインタラクティブアートが『NORA DRONE』です。本展示では、ペットとして飼われていた小型ドローン達が「野良化」し、人々と共存している未来の一コマをあたかも現実かのように体験出来ます。野良ドローンと心が通じ合ったように感じた時、あなたはどのような未来を思い描きますか。