サーモンちゃんのあじ
インスタレーション|2017
人間がキャラクターと触れ合う方法はメディアによって制限されてきました。今までは、ディスプレイで姿を見て、スピーカーから音声を聞くのみでした。この作品では、キャラクターとの触れ合いをより濃厚な体験にするために、キャラクターを食べるというコミュニケーションを試みました。ARと味覚・食感を組み合わせて新しい感覚を生み出しています。1 鑑賞者は専用のヘッドマウントデイスプレイを装着し、AR用マーカーがついた寿司を箸でつまみます。2 ディスプレイでは、寿司の上にキャラクターが出現して見えます。3 視覚で堪能したあと、実際に寿司を口に運ぶことでキャラクターを食べるような体験をすることができます。サーモン寿司の上に現れるキャラクターは、サーモンの擬人化であるサーモンちゃんです。キャラクターという架空の存在を味覚・食感で体感することでよりリアルで、立体的な存在として認識できるようになるのではないでしょうか。