明るい部屋での写真 写真|2018 竹久 直樹 多摩美術大学 ART DIVISION SILVER 作品Webサイトhttp://ne0kitakehisa.org/lightroom 作者Webサイト http://ne0kitakehisa.org/ 「フィルム写真」とは、35㎜判ネガフィルムカメラで撮影され、そのネガをデジタルスキャンしたもの(写真)であり、また、フィルムを使って撮影する経験が発生した写真のことを指すものである。 今作は、フィルム写真のスキャン~書き出しの過程において発せられるメタ的な言葉(デスクトップ、明るくする、軽い など)を無理やり物理的に再現し、言葉の脱臼を起こすことで、言葉が扱っていた写真自体をインスタレーション空間内で知覚することができる、というものである。 作家についてのお問合せ 審査員コメント 人が見た事を記録し再現する、写真の誕生から想いを馳せる。カメラオブスキュラ、レンズ、ピンホール、銀盤写真。「写真」はその場その瞬間の光と闇を記述する。竹久直樹君は「フィルム写真」を通して「写真自体」をみるという目的で研究と実験を続けてきた。 「フィルム写真」とは、現在は35mm判ネガフィルムをデジタルスキャンした写真をモニターや印画紙に出力することを言う。フィルムを通して撮影する経験が、かつてのように現像したフィルムを暗室の中で引き伸ばし機を操作して、光による物質の化学変化で印画紙に像として立ち上げることとは違う。暗室作業を通すことなく明るい部屋で存在する写真「フィルム写真」が作成される上で、スキャンから書き出しの過程において発せられる「写真自体」を無理やり物理的に再現し脱臼させる、明るい部屋でのインスタレーション空間が本作品である。鑑賞者の知的好奇心を刺激し「写真自体」を知覚することとなるだろう。 陣内 利博 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 教授 2023 アート&ニューメディア部門 映像&アニメーション部門 ゲーム&インタラクション部門 パートナー賞 2022 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2021 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2020 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2017 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2016 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2015 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2014 受賞作品
人が見た事を記録し再現する、写真の誕生から想いを馳せる。カメラオブスキュラ、レンズ、ピンホール、銀盤写真。「写真」はその場その瞬間の光と闇を記述する。竹久直樹君は「フィルム写真」を通して「写真自体」をみるという目的で研究と実験を続けてきた。
「フィルム写真」とは、現在は35mm判ネガフィルムをデジタルスキャンした写真をモニターや印画紙に出力することを言う。フィルムを通して撮影する経験が、かつてのように現像したフィルムを暗室の中で引き伸ばし機を操作して、光による物質の化学変化で印画紙に像として立ち上げることとは違う。暗室作業を通すことなく明るい部屋で存在する写真「フィルム写真」が作成される上で、スキャンから書き出しの過程において発せられる「写真自体」を無理やり物理的に再現し脱臼させる、明るい部屋でのインスタレーション空間が本作品である。鑑賞者の知的好奇心を刺激し「写真自体」を知覚することとなるだろう。