Just (Between) The Two of Us 写真|2018 竹久 直樹 多摩美術大学 作品Webサイトhttp://ne0kitakehisa.org/2of_us 作者Webサイト http://ne0kitakehisa.org/ 「フィルム写真」制作におけるネガフィルムスキャンの過程において、写真上に発生してしまう細かい傷やゴミこそが「フィルムがデジタルデータ化した痕跡」であり、それらが写っている状態が「フィルム写真」が一番フィルム写真」足り得る瞬間であると捉えた、写真(スクリーンショット)の連作。 作家についてのお問合せ 審査員コメント 制作過程における、予期せぬエラーやノイズ、バグをすくい上げ、検証、評価し表現の一部として取り入れていくという一連の行いは、写真が発明されて以降の表現において、人間が有する「クリエイティビティ」そのものである。現代の人工知能が突破できない壁はそこにあり、「表現する」という機能は、今のところ人間特有で、実装が難しいとされている。デジタル写真全盛の現代において、アナログなフィルム写真の意義を多角的に検証するように作品を制作する作者だが、本作ではそのような、コンピュータの自動化プログラムが取り除いてしまうような要素を意識的に取り出して提出してみせている。現代写真の流れの中で語れば、1970年代に中平卓馬や森山大道が反写真的表現として切り開いた「アレ・ブレ・ボケ」といった手法から地続きな美学であると言えるだろう。 やんツー 美術家 2023 アート&ニューメディア部門 映像&アニメーション部門 ゲーム&インタラクション部門 パートナー賞 2022 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2021 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2020 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2017 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2016 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2015 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2014 受賞作品
制作過程における、予期せぬエラーやノイズ、バグをすくい上げ、検証、評価し表現の一部として取り入れていくという一連の行いは、写真が発明されて以降の表現において、人間が有する「クリエイティビティ」そのものである。現代の人工知能が突破できない壁はそこにあり、「表現する」という機能は、今のところ人間特有で、実装が難しいとされている。デジタル写真全盛の現代において、アナログなフィルム写真の意義を多角的に検証するように作品を制作する作者だが、本作ではそのような、コンピュータの自動化プログラムが取り除いてしまうような要素を意識的に取り出して提出してみせている。現代写真の流れの中で語れば、1970年代に中平卓馬や森山大道が反写真的表現として切り開いた「アレ・ブレ・ボケ」といった手法から地続きな美学であると言えるだろう。