わたしとあさみちゃんとベロベロおじさん アニメーション|2018 佐々木 恵理 東京藝術大学大学院 作者Webサイト http://sasakieri.com 学校帰りになでる犬、ちょっと不思議なおじさん、ピンポンダッシュ、そこが私たちの住む街。 作家についてのお問合せ 審査員コメント 女の子にとってからかう対象だった「べろべろおじさん」が、愛犬を失って寂しそうにしている姿を見たことで、「おもしろキャラ」ではなく「ひとりの人間」と認識を改めるようになる。 この物語を見て、私は長野の昆虫館にいったときのことを思い出した。その館の先生は「人間は子供の頃に無邪気に昆虫やミミズをからかったり、殺したりすることで、死や痛みについて考えるようになる。そういった体験を経ずに大人になると他人の痛みを理解できない人になってしまう」とおっしゃっていた。おじさんと昆虫が同じだとはいわないが、大人になって振り返ってみた時に、素直には認めたくない行為や経験、後ろめたさが、自分にもいくつもあったと思う。 女の子たちがおじさんを通して、今まで考えなかったことについて考えるようになる。そんな、繊細な成長の瞬間に立ち会える作品だ。 萩原 俊矢 ウェブ・デザイナー 2023 アート&ニューメディア部門 映像&アニメーション部門 ゲーム&インタラクション部門 パートナー賞 2022 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2021 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ表彰 2020 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2019 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2018 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2017 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2016 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2015 アート部門 エンターテインメント部門 パートナー賞・ナレッジ賞 2014 受賞作品
女の子にとってからかう対象だった「べろべろおじさん」が、愛犬を失って寂しそうにしている姿を見たことで、「おもしろキャラ」ではなく「ひとりの人間」と認識を改めるようになる。
この物語を見て、私は長野の昆虫館にいったときのことを思い出した。その館の先生は「人間は子供の頃に無邪気に昆虫やミミズをからかったり、殺したりすることで、死や痛みについて考えるようになる。そういった体験を経ずに大人になると他人の痛みを理解できない人になってしまう」とおっしゃっていた。おじさんと昆虫が同じだとはいわないが、大人になって振り返ってみた時に、素直には認めたくない行為や経験、後ろめたさが、自分にもいくつもあったと思う。
女の子たちがおじさんを通して、今まで考えなかったことについて考えるようになる。そんな、繊細な成長の瞬間に立ち会える作品だ。