Cyship:仮想空間でサイバー攻防を体験できるゲーム
ゲーム|2018
北村 拓也
川島一記, 友利奈緒, 諸星智也
広島大学大学院
Cyshipはサイバーセキュリティを学べるゲームです。
■ コンセプト
僕はゲーム中毒で不登校だった。学校の授業が退屈だった。
でも僕には僕の世界があって、表現したいモノがあった。
僕は40作以上のアプリを作り、市場に出した。
しかし、その作品がセキュリティ上の問題があると削除された。
だから僕は大学でセキュリティを学んだ。
そこで知った、セキュリティのあまりの面白さを。
しかし、セキュリティは小難しいばかりに、多くの人に面白さは伝わっていない。
僕は思った。セキュリティをゲームのように楽しく学べるものを作って、本当の面白さを伝えたい。
そしてできあがったものが、このCyship(サイシップ)だ。
コンピュータがわからなくても、セキュリティの攻防を体験しながら学べるCyship。
子供の頃に夢中になった戦艦バトル(Ship)×サイバーセキュリティの学習ソフト。
すべての人にセキュリティの面白さを届けるために。
すべての人の作品を危険から守り、奪われないために。
■ Cyshipの実績
SecHack365 第一期優秀修了作品
毎日新聞で一面掲載
ゲーム投稿サイトPlicy 1位
スマートフォンが普及し、企業が作るアプリ上でのネット体験が当たり前になるにつれて、ユーザが通信の裏側の仕組みや、情報のやり取りを意識する機会は減ってきている。大量のコンテンツが高速にユーザ間でやり取りされるようになる一方、開発者とユーザのリテラシー格差は開くばかりだ。
暗号化もされていない脆弱なシステムにクレジットカード番号をはじめとする大切な個人情報を平気で送信している人を見かけることもあるので、小難しいと思われがちなセキュリティについてゲームで学べる体験は貴重だ。セキュリティに着目したゲームが、一般に流通しやすいプラットフォームで流行ることで、たくさんの人が自身のネット体験について、振り返る機会が持てるようになることを期待したい。