時代や環境が変化しても、負けられない戦いにかける人々の情熱は変わらないだろう。この先の未来がそうであってほしいという希望も込め、この作品を制作しました。制作するなかで意識していたのは「コントラスト」です。近未来的な現実空間のスタジアムに対し荒廃した古代都市のようなバーチャル空間。戦うプレイヤーは頭脳派と天才肌、それぞれが使うキャラクターも生物と無機物。相対する要素を取り込み、ボリュームのある映像を目指しました。さらに意識したのは「疾走感・没入感」です。作中のカードゲームはターンと攻守を分けず互いに攻め合うゲーム、と設定づけ、スピード感を失わない映像を目指しました。また、この映像は時間をまたぐ演出はせず、冒頭では時代設定を、OP明けからはノンストップでバトルを見せる構成になっています。視聴者にスタジアムで観戦しているのかのような感覚を味わってもらえるよう、シーンの構成に気を使いました。
やりたいことがいろいろと詰め込まれた長編大作。
モデルやエフェクトなど、拘りを感じられる部分が多く見受けられた。
ただ、やはり詰め込み過ぎた感があり、もう少し整理出来るともっと良い作品になると思った。
圧倒的なクオリティで審査会が湧いた作品。本来、アート部門ではなくエンタメ部門で賞されるべき作品だと思うが、50人強のチームでつくりあげたという作品資料を読み、そのチームビルディングと構成力、クオリティ水準を保つクリエーション能力を高く評価した。