Drone Badminton

Drone Badminton

ガジェット|2021

貞末 真明 皆川 達也, 田中 賢吾, 丹羽 遼吾, 伏見 龍樹, 落合 陽一

筑波大学大学院

PARTNER AWARD

世界中の弱視者が陥りやすい健康被害を防ぐ有効な手段として、弱視者向けのスポーツがある。私達はその中でも球技に着目した。弱視者の球技の種類の幅は乏しく、背景としては、空中で移動する球を認識することが困難であり、これまでバウンドを必要とせず、目線を上げるようなスポーツは開発されなかったことが原因の一つだと考えられる。 そこで、私達は速度や軌道が調節でき、自身から飛行音が鳴っているドローンを球として用いた球技を開発した。開発時、ドローンを球として用いることが出来る新たなラリー手法を考える必要があった。そこで、ガットの代わりに、センサーを取り付けることで、フレーム内にドローンが通過した場合、相手方向に自動で移動するシステムを開発した。また、選手はショットを打ち分けることができ、戦略性のある試合が可能である。私たちは、常に弱視者と開発を共にし、彼らのフィードバックを取り入れることで、ユーザー体験を向上させる取り組みを続けている。現在は、スピードやショットの種類をユーザー毎で調節できるようにし、より速度感や戦略性があるゲーム製作を行っている。

審査員コメント

  • シンプルなアイデアながら、拡張性の高さと今後の応用に期待できそうなところに魅力を感じました。ドローン技術が発達すれば、もっと激しいアクションありきでのパフォーマンスも期待できます。まるでダンスのようなアクションで、高速で飛び回るドローンにバトミントンループを高速でくぐらせるなどや、暗闇で行うライトパフォーマンスのようなことも視覚的には楽しそうなので、ぜひ今後の発展があるとうれしいですね。

    白井 宏旨 演出/ディレクター/株式会社グラフィニカ