MARE
アニメーション|2022
石田 たまき 河邉 明登, 佐々木 情次, 金塚 喬海
名古屋学芸大学

ENTERTAINMENT DIVISION GOLD
PARTNER AWARD
海の環境汚染と隔離生活をテーマとしていて、コロナウイルスが蔓延している中で、近いうちにこのような未来が来たら、私たちはどう生活していくのかということを考えながら制作していきました。一人の画家の孤独と葛藤を描いた作品になっています。今後の未来について考えていただけたら幸いです。
CGアニメーションとして、すべての要素がとても丁寧作られていて感心しました。特に主人公の感情がドラマティックなライティングや繊細なアニメーションによって、セリフや文字情報がなくとも、しっかり伝わってくるところが素晴らしいです。個人的には、ディストピア的な世界の表現が、設定として意図していることは理解できるものの、環境保護が経済的な目的ともなっている昨今となっては、少々古色蒼然としており、現代的なリアリティを感じられものであればもっと引き込まれたように感じました。
フルCGアニメーションとしてとてもクオリティの高い作品。
CGアニメーションとしては難しいとされている顔の表情もうまく表現できていて、男性の感情を十分感じることができました。
作品自体は、コロナウィルスが蔓延している際の閉塞感をよく表していて、制作した方たちもその当時はそういった複雑な感情をきっと感じていたんだろうと思います。
ここ数年特殊な状況でしたが、それもいろいろと考えさせられる作品でした。