GYM SESSION

GYM SESSION

インタラクティブコンテンツ|2023

松田 海吹

多摩美術大学

作者Webサイト https://twitter.com/uzurauo

音楽を聴きながら筋トレをする方は多いと思うが、逆に筋トレに合わせて音楽が生成されたらどうかと考えたのがこの作品の制作のきっかけだ。ジムなどで筋トレをしている1人1人が、その動きによって音を奏で、さらにそれらが合わさることでその場限りの音楽になるというこの経験はもはや筋トレによる新たなコミュニケーションにもなり得るのではないだろうか。もちろん、音が出ることによる筋トレの楽しさの向上やみんなで協力して筋トレ演奏をしているという一体感によるモチベーションの向上なども見込めると思うし、実際にこの作品の展示中にも、ジムでバイトをされている方や筋トレを毎日やっている方から「ぜひ販売して欲しい」「うちのジムにも導入したい」といった声をいただいた。私自身も、この課題がきっかけとなり筋トレを今でも続けている。

審査員コメント

  • この作品で一番評価したいのは「人間が抱える、できれば避けたい苦痛をエンタメに昇華させている」部分です。グローバル共通の体験デザインの鉄板として、“苦痛をとりはらう”ことは流行るポイントであり、生活者が常に求めているモノの一つです。仲間と楽しむ、今の時代ならではの要素をとりいれ、筋トレを遊びにしたのがGOODでした。ダンベル等を使わずにオリジナルトレーニングにしたり、科学的にこの動きが効果があることなどを実証できると更に良いなと思いました。国が“健康先進国”をうたい、“コンビニエンスジム”といったサービスが広がり、トレーニングや運動が以前よりもっともっと身近になったなと感じる作品です。

    柳 太漢 デザインディレクター/アクセンチュア ソング