ひらがな〜る

ひらがな〜る

インタラクティブコンテンツ|2023

日本語デザイン研究会しろ 荒俣 蓮, 石崎 航琉, 伊藤 実月, 小川 こひな, 吉岡 里紗

札幌市立大学大学院

ひらがな〜るは、投影されたひらがなの一部を体験者の身体を用いて補完しひらがなを完成させる体験型作品である。欠けた文字をどのように完成させるか思案することを通し、普段は見過ごされがちな文字の形状に意識を向けてもらうことや、体験者自身が文字の一部となることで文字に対し親しみを持ってもらうことを狙いとしている。文字の補完は「手」で行うことを想定しているが、腕や頭、その他別の身体部位や道具を使用し、体験者の柔軟な発想により文字を作ることが可能である。また、1人で文字を完成させることが困難な場合は、複数名で協力するなどコミュニケーションを創出する場合も見られる。壁に投影する文字は、専用のキーボードを用いてコントロールする。五十音(46文字+濁音・半濁音)のひらがなを投影することが可能であり、文字の大小や色が変更可能である。

審査員コメント

  • 今回、ひらがなを扱った作品がいくつかあった中で、影絵とひらがなを苦に合わせたという部分が、他の作品より新しいなと思った部分。
    日本の伝統的な影絵と日本の文字文化のひらがな、The日本を組み合わせたところが古き良いでもあり斬新でもある。
    ジャンルは、インタラクティブコンテンツですが、ひらがなの欠けた部分を頭の中で補い、さらに指で形を作り影絵で補完するという思考性の高いパズルゲームのようで、新しいゲームとして可能性を感じた。

    塚原 爾奈 株式会社 ランド・ホー 人事総務部副部長 採用広報課課長