不良率
短編アニメーション|2024
ZHAO TONG
金沢美術工芸大学

VIDEO & ANIMATION DIVISION EXCELLENCE AWARD
作品Webサイトhttps://youtu.be/Kbd65Ttkipk
もし釘が命を持ったら、何が起こるのでしょうか?工場で製造された釘さんが目を開けると、歪んだパイプや溶鉱炉が目に入る。ここは彼の生まれた場所で、馴染み深いのに不気味だ。釘さんは生きている存在として多くの夢を抱いているが、次第に自分がただの道具であることを忘れてしまう。
工場の反対側では、作業員たちが戦闘機を製造し、戦争に備えています。釘の運命はどうなるのでしょうか?彼は自由に空を飛ぶのか、舞台で踊るのか?それとも、彼は壁に打ち付けられるのか、戦闘機と共に炎の中で滅びるのか、それとも不良品として重鋳されるのか?
命のない釘が夢を追い求め、命のある作業員たちは機械のように命令に従って働いている。この工場では、すべてが正常に見えるが、その正常の背後には、何か不自然なものが潜んでいるようだ。
世界観、テーマがシンクロして次から次へとイメージを叩きつけてきて心奪われた作品。
メインキャラクターである夢見る釘が、翻弄されながらも衣装を身にまとい踊る画の美しさとかわいらしさに魅了されるのだが・・そこには、ユーモラスなキャラクターデザインと大きくデフォルメされた動きとは裏腹に、希望をかき消すように風を吹かせ、炎を燃やしている絶望的な世界が描かれている。
また、それを表現しているのは密度の高い線画と抑制のきいた色彩、その薄暗い世界の中に差し込む炎の光の揺らめきが美しくも物悲しい。