月見ごこち
短編アニメーション|2024
李 叔芹
東京藝術大学
帰国してるところ、連続3日でカエルを夢で見ました。
1つ目はカエルの出産のことで、2つ目目は池の真ん中でたくさんのカエルたちとの遭遇、3つ目はカエルが私のつま先を食べてる夢を見た。そういう不思議なことが夢の中で体験したので、ずーっと「何でそんな夢を見るの」と考えていた。そして、子供時代、飼っていたオタマジャクシのことを思い出した。近所の公園の池から、黒くてウニュウニュしてたオタマジャクシたちを家まで連れていたが、みんななくなってしまった。
それが多分私と「死」の最初の出会い。
大人になってきて、私も身近な人の死を何回も経験しました。
この物語の中、子供時代の主人公が自分なりに「死」を理解し、受け入れるようになりました。
大人になった私も、彼女の小さな体から、「失ったもの」を直面する勇気をつけられた。
皆さんもこの作品を見て、勇気つけられたらと思います。
残像の残る表現方法が独特で、躍動すればするほど残像は画面に残り、動くものの存在を曖昧にしていく。だからこそ、動かぬ死したものこそ確かな存在としてそこにあり続けるかのようにも見える。その不確かなものと確かなものとの混在した画が美しく、静も動も、死も生も、そんな生命を優しく見つめる物語。
夢の表現ではほとんど色が失われ、変化していくフォルムを成す線と変化しないマテリアルのみで作られている世界が、穏やかに死生を物語る。
そんな二つの世界のまた外で、今という時を生きる作者がそれらを眺めるという語り部としてそれらすべてを包み込んでいる。