CandleFury
2Dろうそくパズルアクションゲーム|2024
野口 真輔 二宮 怜, 木村 陽輝, 金銅 佑季, チンテツシツ, 松田 裕生, ジェミールエナ, 上原 崇史, 幡基 青空, 八坂 空也
専門学校 HAL大阪

GAME & INTERACTION DIVISION EXCELLENCE AWARD
作品Webサイトhttps://nya-award.jp/
作者Webサイト https://drive.google.com/file/d/15CI0kjBMBjXlL9UkbB3Nm1czXKmX_HfZ/view?usp=drive_link
LEDライトによって文明の利器の座を奪われた「ろうそく」の物語である。
館の燭台に火を灯し、LEDライトの支配から館を取り戻せ。
コンセプトは一石二鳥ならぬ「一噴二灯、一噴三倒の快感」
一度の「バースト」で複数の火を灯したり、LEDライト型のクモを倒しながら火を灯したりと効率よく火を灯すことを目指すのだ。
モチーフである「ろうそく」の特性を最大限活かして長さと高さの一長一短を表現しているのである。
また、金の燭台に火を灯さなくてもクリアは出来る。ノーマルクリアと全ての燭台に火を灯すパーフェクトクリアを用意することで
クリアするだけなら比較的簡単に、パーフェクトを目指すなら頭を使わなければならない設計となっている。
そのおかげで一度始めるとどんどん次のステージに進みたくなり、クリアしてもパーフェクトが取りたくて
もう一度プレイしたくなるゲームに仕上げた。
コンセプトを一貫して実装することは、良いプロダクト・サービスを生むことだと気付かされる作品。今年の作品の中で数少ない、クラフトレベルの高い作品。ピクセルのグラフィック、特に炎のクオリティは相当高い。それはゲームのコンセプトである、「炎を操って蝋燭に火をつけ、ゴールまで辿り着く」を大事にしている姿勢からだと思う。ゲームもシンプルな動作で作り込まれており、難しくない操作と、頭を使ってクリアするバランスもよく、総合的にゲームとしての完成度も評価したい。余談ですが、『これは「LEDライト」によって文明の利器の座を奪われた「ろうそく」の物語である。』という紹介文をみた時から、もうこの作品の世界に心奪われていました(笑)。