Efficiencyist

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ゲーム|2024

石黒 裕也

大阪電気通信大学

この作品の新規性は、複数のタスクを同時にこなす部分にある。近年、ゲームの操作が簡素化され、説明書が不要となった。その一方で、プレイヤーが操作に慣れてくると作業的になり、頭を使う要素が少なくなると考えた。これを解決するために、敵の行動パターンやステージの構成を覚える必要がある難易度設定が挙げられるが、私はこれとは違ったアプローチを提案する。それは、複数のゲームを同時に展開することで、プレイヤーが操作に慣れてきても常に複数のタスクを管理しなければならない仕組みだ。このゲームの世界観は、高校生活を再現しており、プレイヤーはゲームをプレイしながら宿題を終わらせるだけでなく、釣りを楽しむといった状況も用意した。これらのタスクを限られた時間内に終わらせることがクリアの条件となり、集中力と時間管理能力が求められる。さらに、タスクを効率良く終えることができれば、より多くのスコアを叩き出すことができる。チュートリアル(?マーク)、ノーマルモード(コントローラーマーク)、及びハードモード(ドクロマーク)を含め合計5つのステージを用意した。

審査員コメント

  • 関連性のない複数のゲームが同時に進行するという発想はユニークであり、プレイヤーにこれまでにない体験を提供している。最初は混乱し、とっつきにくさを感じるものの、次第にその理不尽さが面白さへと変わっていく過程が新鮮だ。また、作者のゲームに対する純粋な思いがストレートに表現されており、独特な作家性が強く感じられる点も魅力的である。今後、ミニゲームが増え、それぞれに個性や工夫が加わることで、組み合わせの幅が広がり、ゲーム全体の完成度がさらに高まるだろう。一方で、タイトルが分かりにくい印象がある。コンセプトの独自性を端的に伝える言葉を選ぶことで、より多くの人にゲームの魅力を伝えやすくなるはずだ。

    鹿野 護 東北芸術工科大学映像学科教授/ワウ株式会社 顧問