HaptoRoom -BackGroundHaptics-

HaptoRoom -BackGroundHaptics-

研究開発プロジェクト|2024

辻田 喜琉 吉田 貴寿, 小林 康平, 花光 宣尚, 鐘 康鴻, 沈 家宜, 堀江 新, 南澤 孝太

慶應義塾大学大学院

ゲーム&インタラクション部門 奨励賞

GAME & INTERACTION DIVISION ENCOURAGEMENT AWARD

HaptoRoomは,部屋全体に振動触覚を重畳し,複数のユーザに異なるコンテンツを提示できるメディアである.ヘッドホンで好きな音楽を聴くように,HaptoRoomではBackGroundHapticsを好みに応じて楽しめる.本コンテンツでは,複数人が同時に別々の場所を歩く感触を体験可能である.浜辺を歩く場合は波の揺れや砂浜の感触,森を歩く場合は落ち葉を踏む感覚を表現する.現代では地面の平面化が進み,足裏からの触覚を得る機会が減っているが,本コンテンツを通じて足裏から触覚を感じる楽しさを思い出してほしい.

審査員コメント

  • 振動という物理的な動きを活用し、ヒトとモノの新たなインタラクションを生み出す試みは、デザインの可能性を広げる意欲的なアプローチである。特に、自然界の音を基にデジタル技術を用いて振動をデザインする手法は、素材や質感の再現において独自の成果を上げている。
    また、センサーを用いたソフトウェア開発やシステムの構築も適切に行われており、技術的な完成度の高さがうかがえる。さらに、VRなど他のメディアと組み合わせることで、没入感の向上や新たな体験の創出も期待できるだろう。
    今後は、この研究がどのような未来を切り開くのか、より明確なビジョンを示すことで、コンセプトの説得力が増すと考えられる。加えて、実用的な展開への道筋を示すことで、さらなる発展が期待できるのではないか。

    鹿野 護 東北芸術工科大学映像学科教授/ワウ株式会社 顧問