Power of Point

Power of Point

ゲーム|2025

松浦 恵夢

東京工芸大学

ゲーム&インタラクション部門 奨励賞

GAME & INTERACTION DIVISION ENCOURAGEMENT AWARD

本作は、VBAやマクロといった拡張機能は用いず、正真正銘パワーポイントの標準機能のみで制作したゲームである。基本的な仕組みはイライラ棒であるが、途中で必ず通常の操作では突破できない場面が登場し、パワーポイントやPCの操作そのものを駆使して進む構成となっている。UnityやUnrealといった専用エンジンでは再現できない、パワーポイントならではの体験を目指した。 制作の背景には、「ゲーム制作は高度な技術がなければできない」という固定観念への疑問がある。子供の頃、私たちは白線の上だけを歩くといった遊びを自然に生み出し、その場にあるものだけでゲームを成立させていた。しかし現在では、「ゲーム=プログラミング必須」という誤解が広がっている。プレイヤーに「ゲームは誰でも作れる」ことを示し、「意外な発想でゲームは簡単に生まれる」という驚きと気づきを提供することが、本作の最大の制作意図である

審査員コメント

  • なぜ Powerpoint で作ってしまったのか。作りたくなったからなのか。思いついたとしても、実現してしまう胆力は凄い。ゲームの回答方法もアイデアが斬新で、Windowsの機能やクセも取り込んでいて大変面白かったです。技術的にもVBAも使用せずに完成させている点は評価できます。ネタとしての一点突破ではあるので、もうひとネタあると更なる評価に繋がったのではと考えています。

    北尾 雄一郎 ジェムドロップ株式会社 代表取締役/スタジオディレクター