インタラクティブお子様ランチプレート

インタラクティブお子様ランチプレート

ガジェット・プロダクト|2025

高橋 利由馬 駒澤 航輝, 勝本 雄一朗

東京電機大学大学院

子どもは食事に集中しづらく、好き嫌いや食べむらの影響で最後まで食べ切れないことがある。そこで私たちは、この課題に対応するため、インタラクティブなお子さまランチプレートをデザインした。このプレートは、子どもが食べ物を取るとキャラクターがアニメーションし、まるで一緒に食べているような感覚を与える。キャラクターの動きは子どもの食事を模倣し、共食感を演出する。また、動作と連動したアニメーションが楽しさを生み出し、自然と食事を続けられるようになる。さらに、食感や味わいを文字と動きで表現するオノマトペを表示し、視覚的に食欲を刺激する仕組みも加えた。プロトタイプを用いたユーザーテストでは、子どもがキャラクターやオノマトペに反応し、普段は口にしない枝豆を食べる場面が観察された。これにより、本プレートが食行動を促進する効果を持つことが確認できた。

審査員コメント

  • 食事を指示や訓練の対象とするのではなく、共に食べる体験へと転換し、「楽しさ」を軸に行動を自然に促すアプローチのデザインが評価できる。子どもに無理を強いることなく、食事の時間そのものを前向きな体験として再構成している点が素晴らしい。食べるものに反応してキャラクターが振る舞い、オノマトペによって食感や味のイメージを補完する仕組みも、子どもの感覚に寄り添った丁寧な設計となっており、体験としての説得力を高めている。

    今後は、日常生活の中で継続して使用できる耐久性の確保や、キャラクター表現や演出の幅がさらに高まることで、食育や家庭内コミュニケーションにとどまらず、医療・福祉領域への応用など、より幅広い展開が期待される。

    鹿野 護 東北芸術工科大学映像学科教授/ワウ株式会社 顧問