オバケイト
短編アニメーション|2025
青木 珠々子
東京都立総合芸術高等学校
VIDEO & ANIMATION DIVISION ENCOURAGEMENT AWARD
毛糸でできたおばけ「オバケイト」は、
見る人の想像にあわせて、姿を変えていく。
「おばけ」って、なんだろう?
誰も知らないけれど、誰もが知っている不思議な存在。
こわいから?わからないから?
それとも、人からそう言われたから?
見た目や第一印象だけで、
なにかを「こうだ」と決めてしまってはいないか。
この作品は、「おばけ」というつかみどころのない存在を通して、
私たちの中にある“先入観”をほどいていく、
小さな問いかけである。
子どもの頃から親しんできた画材や道具、クラフト材料、シンプルな技法を用い、ストップモーションを駆使して、毛糸のミミズ(オバケ)がスケッチブックの中で繰り広げる楽しい作品。テクスチャーを楽しめるクリエイティビティーの高い作品で、「次のページでは何が起こるのだろう」というワクワク感がある。一見素朴だが、アートの世界と子どものクラフトの世界を、豊かで自由な表現でつくり上げている。
絵作りや画面デザインも個性的で完成度が高く、色の選択もシンプルで良い。作者が高校生であることにも驚かされる表現力である。