ウジャト
短編アニメーション|2025
わお
東京造形大学
PARTNER AWARD
作者Webサイト https://x.com/W0WBIKKURI
近代人が効率的な社会を目指す中で、様々なものが形骸化していく瞬間を目の当たりにし、自分が学んでいるアニメーションも「面白さ」や「美しさ」の追求よりも経済効果を優先し始め、その中の一つとして本質を見失いつつある状況に感じ、一度忘れ去られた文化と芸術の再現は可能なのか?という疑問が本作品を製作するきっかけでした。
何もかもの循環の機能が失われつつある今と僕の生き方そのものを、戦争により環境が破壊されていき1つの価値観に統一されるという滅亡の一途を辿る間近の古代エジプトにリンクさせることで、僕が感じている危機感をより直接的に見せました。
事実を知ろうとせず他者を役割として扱い、自己保身的な考えが蔓延する社会の中でも新たな命が誕生することは絶えず止みません。
自分が残した芸術も多様な自己表現の一つとして継承され、未来の世代にも人生の中で「個人の感性の赴くまま生きる喜び」を見出してほしいという思いを込めました。
音響効果のみでセリフを用いず、主人公視点のみで描かれる作品。エジプトの乱世の中で、養蜂とヒエログリフアートを描く一人の青年が生き延びていく様子が、静かに表現されている。
少年から青年へと移り変わる時間の経過を、短編の中で巧みに映像化している点も優れている。養蜂技術の進化をヒエログリフによるストーリーテリングで表現する工夫も良い。
特にキャラクターアニメーションの技術と表現力は高く評価できる。