どっちもおんなじ
インタラクティブアート|2025
じたらく
名古屋造形大学
ART & NEW MEDIA DIVISION ENCOURAGEMENT AWARD
PARTNER AWARD
作品Webサイトhttps://youtu.be/Adf6Ej1ClSw
この作品は、作者がこれまで感じてきた世間との違和感や、価値観の違い、そこから生まれた気づきをテーマに制作したものである。
昨今語られる「多様性」という概念に着目し、当事者ならではの悩みやギャップを他者に受け入れてもらうことを目的として、日常生活の中でよく見られる価値観の差をもとに、ショートアニメーション集として構成した。
本作品の最大の特徴であるレンチキュラーという仕組みを通して、物事は見る角度によって捉え方が変化するという体験を提供する。鑑賞者が、自身にはなかった価値観を見つけるための一つのヒントとなることを意図している。
また、登場人物には人間キャラクターではなく、ケモノという動物の擬人化キャラクターを採用している。これにより、人間キャラクターで表現した場合に生じ得る生々しさを和らげ、テーマをより柔らかく伝える効果を狙っている。
ものとしては同じ画面を見ているが、見ている方向によって内容が代わり、しかし、意味していることは同じだったり、もしくはズレているという仕組みを使っていろいろな「皮肉」や「意識のズレ」が表現されているおもしろい作品。技術的にはレンチキュラーというオーソドックスな手法を使っているが故に、コンテンツの絶妙な着目点が効果的に表現されている。絵としてズレている(もしくは被っている)もの、意味としてズレている(もしくは被っている)ものなど、ちょっと「違う部分」があるが、結局は「どっちもおんなじ」でしょ?という問いかけが見ているものの興味を引き立てる。ショートショート的な作品にはいくつかパターンのようなものがあり、見ているものを飽きさせない。また、それらの多様なパターンから見ているこちらも作品を見ながらいろいろと思考を巡らせられる。